パソコン使用中に気になりだした

自由な校風の高校に入学後、同級生たちがメークやパーマに色めく中でわたしは全然そんなことに興味がありませんでした。

どんなにきれいにしても朝自分で鏡を見る時だけしか気分よくなれない、そんな事に時間をお金を費やすのがいやでした。そんな中わたしが喜んでエネルギーを傾けたのは、手の手入れでした。入念にハンドマッサージをして、指が細くなるという怪しい指体操をし、ネイルアートをして、その後始めたのは指輪を買い集める事でした。

ばっちりネイルをした手に毎朝好きな指輪を選ぶ、そんな朝が日課でした。毎週月曜日、週末明けの重い身体を引きずって登校する朝の授業はパソコンの授業でした。だるい身体を懸命に起こし、パソコンのタイプをしている自分のきれいな手を見ると目が覚めて身体に力が沸いてきました。

ところがある日気付いたのです、指輪のすき間から指輪に絡むように産毛が伸びていることに。それは完璧と思う自分の手の理想が砕かれた瞬間でもあり、手を手入れしたがゆえに気付いたムダ毛でもありました。自分の手にそこまでの思いを託していなかった時には目に入らなかった指のムダ毛が、自分を励ます強いツールとなった時クローズアップされたのです。

それ以来、わきより、脚より指のムダ毛だけは誰のためでなく自分のために処理するようになりました。

このページの先頭へ戻る